ケイ素(シリカ)とは
ケイ素とは? 話題のケイ素について徹底解説
必須ミネラルでもあるケイ素は、1823年にスウェーデンの化学者ベルツェリウスによって発見されました。英語名でシリコンといいます。酸化しない特性を持ち、コンピュータのCPUや半導体の材料に用いられます。原子番号は14で、元素記号はSiです。地球地質の60%を占めるほど多く存在しています。
石の中でケイ素が一番多く含まれているのが石英という石です。この石英が成長してできるのが水晶で、99.9%のケイ素を含んでいます。また、火山灰であるシラスの97%はケイ素です。
食物では、イモ類や海藻類、穀類などに多く含まれ、いわゆる「食物繊維」は、その大部分がケイ素です。
また、ケイ素は生物の身体を構成する源ともいえる成分で、五臓六腑、骨や血管など身体の重要な器官はケイ素で構成されていますが、年齢とともに少しずつ失われていきます。
太古の生命シアノバクテリアは、32億年前地球上で初めて光合成をする生物として誕生しました。このシアノバクテリアは緑も生物もいない荒れ果てた地球上で、地球表面にあるケイ素を食べていたといわれています。つまり、純度99.9%の水晶を食べていたのです。(水晶の99.9%はケイ素です)
ほかのあらゆる生命が絶滅している中で、このシアノバクテリアは32億年前から現代でも変わらず生き続けていますが、それはあらゆる生命に必要な「酸素」を供給し続けているからです。わたしも何かを与えられる人になりたいものです。
話しがそれましたが、そのシアノバクテリアがケイ素を食べて生み出す「酸素」によって、そこから多種多様の生物や植物が誕生し、進化の過程に入ります。生物はケイ素を食し、ケイ素で進化し、ケイ素で構成され、食物連鎖を繰り返してきました。たとえば、私たちが食する野菜の食物繊維の主成分はケイ素です。そのケイ素が私たちの体の一部になっていきます。草木は大地に根を張りケイ素成分を吸収して成長します。草食動物はその草木を食べ、肉食動物は草食動物を食べる。人間は雑食動物ですから、そのすべてを食します。このように、地球上の生物の原点はケイ素に深くかかわっているのです。
世の中に出回っている商品に「シリカ」と「ケイ素」の二つがあるようです。両者は厳密には似て非なるものなので、違いを説明いたします。
まず、「シリカ」とは、ケイ素と酸素の結合を含む二酸化ケイ素(SiO2)です。身近なところでは、ガラス、砂、乾燥剤などに使用されています。また、食品添加物としても認められていて、商品の原材料に「二酸化ケイ素」と記載されているのは、このシリカのことです。
Wikipediaより
シリカ(英: silica[1])は、二酸化ケイ素(SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。
このケイ素と酸素の化合物、つまりシリカは、そのままでは体に吸収されることはありません。吸収されるには、あくまでも、水溶性、水に溶けだしてイオン化しているケイ素(Si)である必要があります。
そして、この水の中にイオン化して溶け出した水溶性珪素こそが偉大な働きをするのです。水溶性珪素は大変優れた特性を持っており、優れた静菌性、浸透性、浄化力、細胞の賦活性や消炎性によって、体を元気に維持することのほかにも、農業肥料や動物の飼料、医薬品や健康食品、農業から水産、そして工業などの様々な産業で有用な素材として活用されています。
「ケイ素は治療の分野で大きな役割を果たすことができる」
フランス生化学者・細菌学者 ルイ・パスツール博士
「ケイ素は今日も太古の昔も生命の発生に決定的に関わり、生命の維持に必要不可欠なものである」
ドイツ、Dr.アドルフ・ブーテナント教授(1939年ノーベル化学賞受賞)
「人体の骨の成長は、カルシウムだけでは骨にならず、ケイ素とともに働き、コラーゲンを含んだ質の高い骨になる」
アメリカ、フラミンガム研究
元東京大学で理学博士の中村栄一先生も同様の論文を発表
ケイ素は食物繊維に多く含まれています。ですからケイ素の恩恵を受けるには、菜食中心の食事をすることが肝要です。ですが、食物繊維そのものは、人間の体内で消化することはできません。これが一昔前に「食物繊維は栄養的に価値がない」などといわれていた所以ですが、食物繊維の多い野菜やイモ類、海藻類、豆類などはじっくり煮込むと食物繊維は溶解し、水溶性のケイ素になるのです。水溶性となったケイ素は吸収性・浸透性に優れますので、ケイ素の力を効率よく発揮することができます。
過去、私たちは伝統的な食習慣によって、ケイ素を十分に摂ってきました。ですが、ここ数十年の間に起った食文化の変化によって、慢性的なケイ素不足に陥っています。わかりやすいところで、日本人の野菜の摂取量は戦前の1/3以下に減少しています。
そこで注目を浴びているのが、水溶性珪素のサプリメントなのです。毎日の飲料や食事にかけ、必要な量のケイ素を無理なく摂ることができます。不足しているケイ素を補うことで、私たちの進退は本来の力を取り戻し、健康へと力強く前進を始めるのです。
ケイ素は決して魔法の薬ではありませんし、万病に効く万能薬でもありません。ですが私たちの進退に備わった本来の力を引き出し、全身の状態を健康に維持します。取り込んだ栄養を身体の隅々まで届け、身体の機能を正常に保ちます。
水晶というのは、二酸化ケイ素(シリカ)の結晶です。このままでは上述したように、体に吸収されることはありませんが、この水晶石は超高温でガス化します。非常に稀なことですが、天然の水晶の内部に溶解液を含んだものが見つかることがあります。その割合は100個のうち1、2個ともいわれるほど貴重なものですが、これは、何億年前の岩石が生まれていく過程で、ケイ素がマグマの高温で溶かされてガス化したもので、結晶化した水晶とともに岩石の中に閉じ込められて、液状化したものと考えられています。
この自然界の水溶性珪素は古くから珍重されていました。その価値を知るごく一部の専門家や金持ちの人々の間で、高額で取引されていたようです。この天然の水溶性珪素が生まれたのと同じプロセスをたどって人の手によって開発されたのが、umoであり、超濃縮ケイ素PFです。
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ケイ素を多く含む食品を一覧でご紹介
ケイ素を多く含むじゃがいも
日常食べる食品からも、できればケイ素を多く摂るように心がけたいところです。 ケイ素が多く含まれている食品は、圧倒的に「穀類」が多いです。麦とか米とか、じゃがいもなどです。 じゃがいもは野菜という風に言う人もいますが、主食として食べている地域もあり、実はその定義は曖昧です。 |
南太平洋の島々であるサモア、フィジー、トンガやハワイに住むポリネシア人は、ラグビーや格闘技、アメリカンフットボール、日本の相撲などといった巨体、パワーが必要な競技で活躍している人が圧倒的に多いです。
彼らの主な主食は、タロイモ、ヤムイモ、バナナ、ココヤシ、パンノキ、サツマイモなどが挙げられるのです。芋類が多いのが特徴です。
また、ドイツ人はじゃがいもを常食していることで有名ですよね。彼らは体格もよく、サッカーでも世界1、2位を争うほど成績がよいです。
課題のある米
日本人にとっての穀物といえば、お米ですね。日本のお米が美味しく、世界的な評価が高い理由について、○○陛下に献上したコメづくりの名人が書いた本、「世界一うまい米を作る男たち」には以下の記述があるようです。 「籾殻には大量ケイ素が含まれている。ケイ素はガラスの材料でもあるように、非常に安定した結晶構造をしている。籾殻は、いわば米粒を一粒づつガラスコーティングしているようなものだ。 籾殻は93%ぐらいケイ素であるように、稲はケイ酸質が大好きです。このケイ酸質をいっぱい吸収させた米はおいしいし、日持ちもいい。」 美味しいおコメができるのは、ケイ素のおかげだと言っています。 |
しかし問題は、米といってもケイ素は籾殻に多く含まれていますので玄米を食べる必要があることです。玄米食の難しいところは消化に負担がかかることです。
水につけて発芽させてフィチン酸を分解するなどしないと、良かれと思って摂ったものが、返ってミネラル吸収を阻害する要因になりかねません。
食物繊維から摂取する方法
ケイ素は食物繊維の細胞膜の構成成分です。そのままでは吸収が難しいですが、以下のような工夫をすることによって消化管からの吸収が助けられます。
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ケイ素を多く含む食品一覧
食品100g中の珪素含有量 (単位:mg )
<穀類>
からす麦 600
きび 500
大麦 233
小麦 160
とうもろこし 20
米ぬか 10
玄米 5
精白米 0.5
フランスパン 1.5
うどん(ゆで) 1.5
<野菜類>
じゃがいも 200
赤カブ 21
アスパラガス 18
ひまわり 15
サラダ菜 7
南瓜(かぼちゃ) 7
苺(いちご) 6
人参 5
干しわらび 5
佃煮しいたけ3
<魚介・海藻類>
あお海苔 62
ひじき 10
あさり佃煮 10
乾燥わかめ 7
はまぐり 7
あま海苔 3.3
昆布 3
あさり 2
鳥貝 2
鮭 0.2
<飲み物>
番茶 10
ほうじ茶 7
ウーロン茶 6
煎茶 5
ココア 5
紅茶 4
抹茶 3
麦茶 2.5
コーヒー 0.5
動画によるケイ素の紹介 著者 細井 睦敬先生インタビュー動画
ケイ素を多く摂る民族の特徴
改めてですが、ケイ素とは人体に不可欠な必須ミネラルのひとつです。ケイ素が多く含まれている食品は、圧倒的に「穀類」が多いです。特に麦類や芋類には多く含まれています。
もみ殻を含む玄米にもそこそこ多く含まれているようですが、残念ながらもみ殻の部分にケイ素は多く含まれており、白米を食べる日本人は期待するほどケイ素の効果は享受できていません。
さて、この「芋類」を主食として食べている民族は、大変身体能力が高いようです。南太平洋の島々であるサモア、フィジー、トンガやハワイに住むポリネシア人は、ラグビーや格闘技、アメリカンフットボール、日本の相撲などといった巨体、パワーが必要な競技で活躍している人が圧倒的に多いです。ポリネシア人は体重に対する筋量と骨量の比率が他のあらゆる人種を大きく上回ることから、「地球最強の民族」などと言われたりするほどです。
ラグビーでは人口わずか19万人のサモアが世界ランク10位(2015年現在)です。人口19万人というのは、私店長の岸が住んでいる松戸市が人口48万人ですから、相当な割合で体格に恵まれている人が多いと推測されます。
ふつう暑い地域に住む人々は体温調節のため体格的には小さい(ベルクマンの法則)と言われていますが、ポリネシア人には該当しないほど体格に恵まれています。
「体格が良くなりたい」という目的でケイ素を摂る方は、特に女性には多くはないかもしれませんが、”体の強さ”とか”健康的”という点では参考になるかと思います。
また猛烈な紫外線を浴びているにも関わらず、肌トラブルに悩まず、年齢を感じさせない女性が多いこともよく知られています。
彼らの主な主食は、タロイモ、ヤムイモ、バナナ、ココヤシ、パンノキ、サツマイモなどが挙げられます。芋類が多いのが特徴です。彼らの強靭な肉体や紫外線にも耐えうる肌の強さはこの食生活にあると考えられており、特にタロイモは大変栄養価が高いことで知られています。
一方、ドイツ人はジャガイモを常食していることで有名です。彼らも体格がよく、サッカーでは世界1、2位を争うほど成績がよいです。
このように、イモ類を多く食べる民族は体が大きく強いというのは、豊富に含まれるケイ素の力が背景にあると考えられるのです。
実際、ジャガイモを常食しているドイツではケイ素の健康効果に注目し、多くの研究論文が発表されています。このことからも、彼らの体力の所以がケイ素、それを多く含むイモ類にあると考えているということがわかります。
気になるケイ素の安全性について解説!
ケイ素の安全性について
ケイ素は下記の報告にもあるとおり、体内動態が明らかになっていて、遺伝毒性もない安全な食品成分であることが証明されています。ケイ素の体内動態
ケイ素を摂取すると、すみやかに血中のケイ素濃度が上昇し、120分後にピークを迎え、その後徐々に減少していきます。
「細菌を用いる復帰突然変異試験」(資料提供:日本珪素医科学学会。安全性試験監修:生物応用研究所/代表 西園啓文氏)では、次のようなことが証明されています。
- 植物由来のケイ素が腸管から速やかに吸収され、生体内で役割を果たし、役目を終えた後に尿中に排泄されると考えられる(一般の健康食品のほとんどは、このようなヒトの体内での成分動態が不明瞭である)
- 水溶性珪素は、非結晶成分であり、その成分は、完全に溶解することが確かめられた。
GLP(Good Laboratory Practice)基準に適合
また、ケイ素はGLP(Good Laboratory Practice)基準安全性試験で、遺伝毒性がないことが確認されています。GLP(Good Laboratory Practice)基準
化学物質に対する試験検査の精度確保、確認の信頼性を確保することを目的とした標準作業手順です。食品衛生法の検査等にも適用されています。